頭脳の果て
とうとう再版されました。
私たちの脳の知られていない能力とそれを用いた加速学習の方法について書かれた本です。
アマゾンマーケットプレイス(古本)で、一時は1万円以上の高値がついた本です。
実は、私はこの日本語訳が手に入らなかったので、原書で読みました。
やっぱり日本語で読めるっていいですね。早速注文しましたよ。
有名な本なので、売り切れ必至です。お早めに。
って言うか、買わないと後悔します。
われわれの脳の情報処理能力はどのくらいあると思いますか?
スーパーコンピューターの何%くらいでしょう?
答えは、100〜100,000 T(tera)flops = テラ・フロップス
(※flopsはコンピューターの計算能力を測る単位で、1秒間にどのくらいの回数の浮動小数点演算をこなすか、と言う指標、teraは10の12乗を示す。)
現在、世界最速のスーパーコンピューター(※注)は、アメリカのLawrence Livermore National Laboratory (LLNL)のIBM製コンピューターで、136 Tflops。なんと、人の脳は同等か700倍以上も高速なんです。
「そんなバカな、コンピューターの方が計算は速いに決まっている」、と思ったでしょう?
確かに、単純な計算はそうです。
しかし、われわれの脳は、瞬時に人の顔を見分けたり、声を聞き分けたりできるし、100km/hを超える速度で(訓練次第では300km/hを超える速度でも)自動車を操ることもできますが、コンピューターにはできません。
この本は、人の脳のこのような能力を引き出す方法について書いてあります。
この方法を知っているのと知らないのでは、これからの人生に大きな差がつきますよ。
実際、ロクに英語も読めない私が、この本の原書を3時間ぐらいで読んでしまったのですから。
ちなみに、これを書いているパソコンのプロセッサーである、Pentium4/3GHzの処理能力は、3 Mflops程度です。M(mega) = メガは10の6乗ですから、人の脳は33,000,000〜33,000,000,000倍も高速なんです。
※注:本書では、最速のスーパーコンピューターは100 Gflops(G=ギガは10の9乗)と紹介されているが、The EinsteinFactorが発行された1996年時点の数字であり、現在ではより高速になった。この値は日々更新されている。実は、昨年の時点では、日本の地球シミュレーターセンターの35 Tflops(NEC製)が世界最速だったのだが、現在は4位になっている。スーパーコンピュータの速度については、http://www.top500.org/を参考にしました。
確かに、技術の進歩は目覚しく、近い将来、人の脳と同等の速度のスーパーコンピューターも開発されるだろうが、人の脳と同じ重量、エネルギー消費となるとまず無理だろう。
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原書で読みたい人はこちら。
The Einstein Factor: A Proven New Method for Increasing Your Intelligence Win Wenger Richard Poe Prima Pub 1995-11-01 売り上げランキング : 52,311 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
投稿者 suzuki : 2005年07月21日 00:27
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