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2005年07月28日

羽蟻

昨夜のことだ。
目覚めたのは朝の1時過ぎだった。灯りをつけて、コーヒーを入れに、台所に下りた。
そして、コーヒーを持って部屋に帰ると、大変なことになっていた。

天井を覆う敵機…いや、羽蟻の大群。

大量殺戮をしてしまった。少し嫌な気分になった。

その話をウチの母親にしたら、
「羽蟻がいると、シロアリがいるのよ。ほっておいたら大変だから、早く駆除してもらいなさい。」
と言う。
どう見ても、普通の蟻に羽の生えた蟻だったので、インターネットをぐるぐるサーフィンして調べた。

羽蟻(はあり、はねありとも言う)は、初夏に巣を引っ越す時に大量発生するらしい。
そして、シロアリの羽蟻とクロアリの羽蟻がいるらしい。

クロアリの羽蟻は、腰のくびれた、なかなかのナイスバディだが、シロアリの羽蟻はビア樽型らしい。そして、クロアリの羽蟻は、4枚の羽のうち、前二枚が大きく、後ろ2枚が小さいが、シロアリの羽蟻は4枚とも同じ大きさらしい。さらに、クロアリの羽蟻は、触覚がL字に曲がっているが、シロアリの羽蟻はまっすぐらしい。

要するに、シロアリとクロアリはまったく違うアリなので、羽蟻も全く違うらしい。

当然ながら、シロアリの羽蟻がいると、家がシロアリの被害にあっている可能性は非常に高いらしい。
が、クロアリの羽蟻は、人に噛み付いてちくちくするのと見ているだけでぞーっとする以外に害はないらしい。

試しに、「羽蟻」で検索をかけてみると、シロアリ駆除業者のHPが沢山ヒットする。
ものすごく親切に、クロアリとシロアリの羽蟻の見分け方などを解説してくれるサイトもあれば、「羽蟻がいれば近くにシロアリがいます」となかば脅しにかかっているようなサイトまである。

昔は、「羽蟻を見つけたらシロアリがいます」でシロアリ駆除が受注できたのだろう。母も、それでずいぶん無駄な駆除費を払ったに違いない。ところが、今はインターネットのおかげで、消費者は情報を簡単に得ることができる。

むしろ、クロアリとシロアリの違いを親切に教えてくれるサイトの方を信用してしまう。のだな、これが。

Give & Take は商売の基本。
消費者は、必要としている情報を提供してくれた業者を信用する。
騙すとまでは言わないが、不明確な情報で消費者を不安に陥れて受注しようと言うやり口ではもう生きていけない。

これからはあらゆる商売で、儲かるやつと儲からない奴が2極分化するのだろう。

投稿者 suzuki : 2005年07月28日 13:57

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