どうしてあなたは部下とうまくいかないのか?
横浜国大助教授、臨床心理士でもある堀之内高久先生による、部下の育て方。しごいたり、なだめたり、すかしたり、何をやってもうまくいかない部下との正しいコミュニケーション方法が書いてあります。世にはびこるコーチングテクニックとは一線を画す、究極の組織論と言ってもいいでしょう。
正しい質問によって、問題の本質を見極める方法、など、コンサルタントとしてもとてもよい気付きのあった本。
人とのコミュニケーションがうまくできない人にはお勧めの一冊です。
どうしてあなたは部下とうまくいかないのか? 堀之内 高久 フォレスト出版 2004-10-15 売り上げランキング : 23,137 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本を読んで気付いたこと
「叱ってもダメ、褒めてもダメ、まして、厳しくしごいたり、罰を与えるなどもってのほか。」
JR西日本の事故で、社員に対する過剰なしごきとも言えるような指導方針が問題視されている。
「ウチの会社はそんなことはないよ。それどころか、手柄を立てた部下は褒めて、褒美を与えている…。」
そんな声が聞こえてきます。
本当にそれでいいのでしょうか?
実は、叱ることと褒めることは同じことなのだ。
本来の業務の目的とは違う目的を持ってしまうからだ。
本来、人は倫理的に行動するものなのである。アリストテレスもそのように言っている。
それが、何故、欠陥を隠したり、無謀な速度で列車を走らせたりするような行動に出るのか、と言うと、本来の業務の目的よりも、上司の顔色の方が大事になってしまうから。
あなたは、本当に、その部下や、社会のために部下を叱ったり、褒めたりしていますか?それは、あなた自身を満足させるためではないのですか?
つまり、「叱る」、「褒める」と言う事はそういうことなのだ。
成果報酬にしても取り扱いを間違えると非常に危険だ。
投稿者 suzuki : 2005年04月30日 02:09
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