プロフェッショナルの条件
ドラッカーである。
「はじめて読むドラッカー【自己実現編】」と言う副題がついている。
ドラッカーを読まずして経営を語るなかれ、と言うわけで読んでみた。
原題は、"THE ESSENTIAL DRUCKER ON INDIVIDUALS" つまり、「(独立した)個人のためのドラッカー」。
これを「プロフェッショナルの条件」と翻訳するあたり、上田惇生と言う人、タダ者ではない。
知識とは何か、知識労働の成果とは何か、知識労働者と組織の新しい関係、など、深く考えさせられる一冊である。
いわゆるノウハウ本ではない。具体的にあなたの仕事にどう応用するかは、各自で考える必要がある。
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この本を読んで気付いたこと
文部科学省と日本技術士会が、技術士の英文名称を"Professional Engineer"に改めるにあたって、議論したことがある。
技術士の中には企業に勤めている技術者も多くいるのだから、"Consulting Engineer"はおかしいというのである。
その理由なら、"Professional Engineer"と言うのはもっとおかしい、と言うことは、この本からもわかる。
プロフェッショナルとは、雇用主の思惑を反映しない、独立した個人としての職業人なのである。
投稿者 suzuki : 2005年06月28日 16:24
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