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2009年10月09日

新政府税調スタート

新政府税調スタート 暫定税率廃止へ 来年度から ガソリン25円値下げ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000077-san-bus_all
 鳩山政権発足後初めてとなる政府税制調査会(会長=藤井裕久財務相)が8日開かれ、平成22年度税制改正の議論がスタートした。鳩山由紀夫首相は「納税者の立場に立った議論を進めていただきたい」と語り、平成22年度の税制改正でガソリン税などの暫定税率廃止や特定の業界や企業の税負担を軽減する租税特別措置(租特)の抜本的見直しなど政権公約を具体化するよう諮問した。
10月9日7時56分配信 産経新聞

何か政策がちぐはぐな感じがするのですが、鳩山さん。
皆さん言われていることですが、ガソリン税の暫定税率は廃止、高速道路料金も無料化する→環境負荷が増える、と言うことですよね?
一旦暫定税率を廃止して→あらためて環境税をガソリンにかける、と言うことでしょうか?

僕は、そもそも、自動車関係の税制は抜本的な見直しが必要だと思っています。

自動車税のうちで、排出ガス規制適合状況によって税率が差別化されている部分はまあいいと思います。同じ燃料を使っても有害物質を多く出す方が税負担すべきだ、と言う考え方ですから。
燃費で税率が差別されたり、古い車の税率が高いのはおかしいですね。燃費がいくら悪くても走らなければ環境に優しいわけです。また、日本には車検制度がありますから、当初の性能がほぼ維持されていると言う観点からは古い車でも新しい車でも同じです。

重量税と言うのも今の技術からすれば変えるべきです。
重い車は道路への負荷が大きいから、と言うのが重量税の課税理由ですが、いくら重くても走らなければ道路に負荷はかかりません。
税制のできたころは致し方ないかも知れませんが、今は、ETCと言うハイテクがあるのですから、全ての道路で重量・走行に応じた課税が可能です。

走った分は道路に負荷をかけているのだから支払うのが筋です。高速道路を無料化するよりも重量税を減税すべきです。むしろ、一般道もみんなETC化して、走った分税金を納めるようにすればいいと思います。
全ての道路をETC化するのは時間がかかりますから、まずは、渋滞路線からやればいいのではないでしょうか?そうすれば交通を分散させて渋滞解消につながるかも知れません。

自動車税についても同じことが言えます。
最初に申し上げたとおり、排出ガス規制適合分は理屈に合っているとしても、いくら燃費の悪い車でも走らなければ二酸化炭素は出しません。
環境税(二酸化炭素排出税)を考える場合、単純に、ガソリンの消費量で二酸化炭素排出量は推定できます。
燃費がいい車も悪い車も、ガソリンを燃して走る限りは、
C8H18+(25/2)O2→8CO2+9H20
と言う反応に違いはないのです。そしてこのとき、1gあたり47.9kJの熱量を放出します。

つまり、ガソリンの暫定税率は廃止するどころか、そのまま環境税として残せばいいのです。その分、自動車税の方を軽減すべきです。

さらに、ガソリンだけに環境税をかけるのもおかしい。
電気も家庭用のガスも、要するに、エネルギーを消費すれば→二酸化炭素を放出するのです。
これらエネルギー消費に対しても課税すべきだと思います。
簡単ですね。各家庭の、電気代、ガス代に環境税をかけるだけですから。
省エネ家電だろうが昔の家電だろうが、エネルギー消費に課税される、と言う考え方の方がずっと理屈にあっています。
ソーラーパネルなどを設置すれば当然売電の分電気代が安くなるので自動的に環境税が安くなる、と言う実にシンプルな課税システムができます。

投稿者 suzuki : 2009年10月09日 12:54

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