主語の誤り
人とくるまのテクノロジー展を見ていて気づいたのですが、99%の会社が大きな間違いをしています。
技術や製品のマーケティング、と言う点で、です。
その間違いとは、「主語の誤り」です。
多くの会社は、自社の製品や技術は、こんなにすごいんだ、と宣伝します。
つまり、主語が「弊社の製品は」となっています。
お客様は、「あんたの自慢は聞きたくねえよ」と思ってしまいます。
では、どうすれば、お客様の関心を引くことができるのでしょうか?
実は、とても簡単なことなんです。
主語を変える
たったこれだけです。
こんな実験があります。
道行く人に、無作為にインタビューします。
「あなた、今、何を考えていましたか?」
実に90%以上の人が、自分に関係することを考えていたそうです。
つまり、世の中の90%以上の人は、自分のことにしか興味がないのです。
あなたの会社の技術がどんなに優れていようとも、そんなものには元々興味がないのです。
それよりも、「今日の晩飯のおかず」の方が大事なのです。
では、どうすれば、あなたの会社は、お客様の関心を引くことができるのでしょうか?
簡単です。
主語を、お客様にする。たったこれだけです。
これが劇的な効果を生みます。
つまり、「この製品は〜」ではなく、「あなたは〜」で始まる文章に変えるだけです。
「あなたは、(この製品を使うことによって)〜できる。」
「あなたは、(この製品を使うことによって)〜になれる。」
この2つのフレーズだけでほぼ100%の製品のプロモーションが劇的に変わります。
例をあげましょう。
インバーターと言う製品があります。
自動車用のDC12VをAC100Vに変換する装置です。
ほら、興味ないでしょう?
では、これだとどうですか?
「家電を車の中で使えます。」
「シガーライターからPCの電源をとれます。」
投稿者 suzuki : 2006年06月02日 09:11
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