暴力は絶対にいけないのか?
大相撲は、この事件↓
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/87566/
で持ちきりですが…。
まあ、私は相撲なんて貴乃花引退あたりから興味ないですから。
だいたいあれが国技だなんて言うのは、相撲協会が勝手に言っているだけですから。(文章化された根拠はどこにもない。)
なんでも、蔵前国技館を作った時に、祝辞を送ったナントカ言う作家の私的な見解らしいです。それを板垣らが良い様に解釈して、国技館、と言う名前になった、と。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが。
こう言う事件があると、必ず出てくるのが、こんな意見を吐く人。↓
「暴力は絶対にいけません。」
そう言う人がいるからこんな事件が後をたたないんですよ。
ラグビーの山口良治さんは、体罰についてこんな事を言っています。
体罰が悪いとは思わない。
自分は、その子の将来のためだと思ったら、親の前でも殴った。
要は、自分の怒りに任せて暴力をふるうのか、その子の将来のために指導しているのか、指導者の胸のうちの違いでしかないが、これは大きな違いだと思います。
そんなものは法律とかでは量れない問題なんですよ。
山口良治さんはこうも言っています。
その子のためになるなら、それでクビになってもいいと思った。
(※発言はそのままではありません。だいたいこんな趣旨だったと思います。)
もちろん、冒頭の事件は全面的に部屋が悪いですよ。
あれは怒りに任せた暴力です。
その子のためを思ってする指導なら死なせるまでやらないですから。
倫理学に、功利主義と言う考え方があります。
考え方はどうであれ、行為の結果が重視される、と言うもので、今の社会、特に法はほぼこの考えに従っています。
しかし、倫理学の祖、アリストテレスは全く逆の事を言っています。
行為よりも、なぜ、その行為を行ったか、動機の方がより重要なのだ。と。
どちらも正しいと思いますが、今の世の中は、動機を軽視しすぎているように思います。
暴力は絶対にいけない、と頭から教えられ、人と争うことも知らずに育った人たちは、暴力の意味も知らずに大人になる。
これは恐ろしいことだと思います。
投稿者 suzuki : 2007年10月04日 21:25