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2005年11月20日

カーナビ

近所のAUT○BACSでセールをしていたので、衝動買いしてしまいました。
去年の型ですが、05年8月の最新地図付きで\39,800(税込み)、3台限定の広告を見てすぐに行ったら3台ともありました(笑)。
カーナビも手ごろなお値段になりましたね。
ポータブル機なので、もう一台の車とバイクにも付け替えて使う予定。

実は私、15年ほど前に、日産でカーナビの開発をしていたことがあります。このときの発明は、このカーナビにも採用されていますが、何故か日産はこれを権利化していません。(逆に言うと、権利化しなくて期限切れになったので、みんな使っている、とも言えます。知的財産の流通なんてそんなものです。)

閑話休題、すいぶん使いよくなっていて驚きました。
センサーはGPSしかついていないのに、郊外だとほとんど現在地を見失わないし、ルートを外れても文句も言わずに再計算して新しいルートを出してくれます。計算も速い。

この15年にハードウェアで進歩したものと言えば、CPUの計算能力と、GPSの数。それよりも、ソフトの進歩に驚きます。15年前はやりたくてもできなかったことがほとんどできるようになっていますね。その他、使い勝手もより便利になっています。

新商品を開発する時に、ユーザーアンケートをとって、統計解析して、ニーズを分析し…とやるのが一般的ですが、全く新しいものでこれをやっても、いいコンセプトは生まれません。
その製品群が世の中に普及するまでは、一般のユーザーはそのモノを現実のものとして想像することができないからです。

携帯のメールがいい例です。
携帯電話のメールができる前に、「携帯でメールが使えるとしたら?」と言うアンケートをとったとしても、答えは決まっています。「画面が小さくて使えない。」「キーボードがないので文字が打ちづらい。」「電話した方が早い。」etc.
もし、このようなアンケートをとっていたら、i-modeは世に出なかったはずです。

ところが、その製品群がある程度普及すれば、アンケートが効果的です。今の製品の不満点がユーザーの視点で出てくるからです。その改良を積み重ねることで、よりユーザーのニーズに合った製品になります。
イノベーション(革新)とは、全く新しいものごとを発明することだけではありません。むしろ、今あるものごとの改良を積み重ねることです。

商品の売り方(マーケティング)だけではなく、開発の方法についても、商品ライフサイクルを考えることは重要なのです。


今回は、Be-1に搭載。ダッシュボードが低くて広いので、どこにでも搭載できる。

投稿者 suzuki : 2005年11月20日 10:59

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