夏休み終了!
昨日より、社会復帰しております(笑)。
今年の夏も、どこにも行かず、家ですごしました。
買っただけで積んであった本を読んだり、昔読んだ本を読み返したり。気がついたら本の山にうずもれていました。
ところで、飯を食いながら、めったに見ない昼の番組を見ていたら、とんでもない番組をやっていました。
その番組と言うのは、夏休みの子供番組。
白衣を着たコメディアンみたいな人が、食用油らしき液体にガラスコップをつけて、溶ける、と言うのを実演するもの。
ここまではいいのです。
その後、即座に、「これはね、食用油なんです。ガラスと屈折率が近いので、溶けるんじゃなくて、見えなくなるんですね。」としたり顔で説明するのです。
何がいけないの?と思ったあなた。すでにあり地獄に落ちています。
科学とは、http://blog.suzukiyutaka.com/archives/2005/04/post_47.html
にも書いたとおり、知識のことです。
ですから、ある自然現象の理屈を知ることは確かに科学です。(自然科学ではなくてもっと大きな意味の科学)。
しかし!
教育とは、知識の詰め込みではないはずです。
考える力をつけることです。
「食用油にガラスコップをつけると見えなくなる。」
「屈折率が近いと見えなくなる。」
と言うのは「知識」です。
何故そうなるのか、考えさせるのが「教育」です。
知識を詰め込んだって意味はないし、自然科学に対する誤った興味を抱かせるだけです。
自然科学の面白さは、「不思議な現象の理屈を解明すること。」なんですから。
アインシュタイン博士も言っています。
「専門的な知識を習得することではなく、自分の頭で考えたり判断したりする一般的な能力を発達させることが、いつでも第一に優先されるべきです。」
こうやって、考える力のない日本人が増殖されるのでしょうね。で、何も考えないで起業して、何も考えないで泥沼にはまる。
これを読んでいるあなた。チャンスです。
考えない奴ばかり増えれば、ちょっと頭を使えばすぐにライバルを蹴落として一番になれます。
投稿者 suzuki : 2005年08月19日 00:40
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