日本壊死
実は、副島隆彦先生には一度お会いしたことがあります。
その激しい文体や、歯にモノ着せぬ論調からは想像もできませんが、実に温和な方でした。
副島先生の著書を読むのは、預金封鎖 実践対策編―資産を守り抜く技術以来です。
この「エモい(注)」タイトルが気に入らず、副島先生が信用できなくなったからです。
(注:エモーショナルが感情を指すことにちなんで、消費者の感情を逆撫でして商品を購買させるマーケティング手法。粗悪品通販業者、悪徳リフォーム、架空請求などに悪用されることが多く、あまり世間のウケはよくない。やはり消費者に「愛」と「思いやり」のあるマーケティングが基本です。感情を逆撫でされていい気持ちのする人はいません。斎藤一人さんも「商人は愛と思いやりだ」とおっしゃっています。)
話がそれました。最近、この「エモい」マーケティングを「エモーショナル・マーケティング™ 」と混同する人が多いのでつい愚痴ってしまいました。
さて、今回の「日本壊死」は、あの船井幸雄先生との対談ということで、また読んでみました。
やはり副島先生は本物だとわかりました。
副島先生のような社会学者がもっと出てこないと、日本は本当に死んでしまうと思います。
第4章の「本物技術」など、技術屋の反省すべき点もたくさん指摘されています。
最近はビジネス書ばかり読んでいたので、久々に学問した気分になりました。
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それにしても、副島先生といい、神田先生といい、お会いすれば、とっても温和な人が激しい文章を書かれるのは、興味深いことです。
投稿者 suzuki : 2005年10月12日 04:50
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