うわっ、何だこれ…
おはようございます。
鈴木です。
毎日暑いですね。
昨日、大変なことがわかったのです…
昼間、あまりの暑さに、ふと思い立ったのです。
そして、タイヤの温度を測るための温度計で、天井の温度を測ったら、
なんと…
39.5℃
そりゃあ、暑いわ。
しかし、この熱、全部クーラーで冷やすと、いったいどれだけのエネルギーが必要なんでしょう。
…
面倒なので計算はしませんでした。
でも、このエネルギー、無駄に捨てる手はないですね。
ソーラーパネル、そろそろ導入するかなあ。
と、言うわけで、今日は電気自動車の話題。
(むりやりだなあ)
小泉首相やら、石原の息子やら、小池百合子やらが乗ったと言う話題の車。
某大学が作ったと言う。
あの教授、元は通産省だかの研究所でかれこれ25年ほど、電気自動車を研究していると言う大御所。
確かに、知識も、実力もあるのでしょうが…
まあ、とりあえず、これを見てください。
http://www.eliica.com/
それから、これを見てください。
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/corporate/technology/environment/miev.html#04
素人さんはどうかわかりませんけど、どう見ても、後者の方が洗練されています。
技術的に。
だいたいですね、電気自動車が加速がいい、なんてのは、あったりまえなんです。
素人の目はごまかせても、私には通用しません。
加速と言うのは、パワーで決まるわけです。
正確には、パワー密度と言う値で決まります。
燃料の、単位質量あたり、どれだけのパワーが出せるか、ってことですね。
ガソリンの場合、1000[W/kg]ぐらいです。
では、電気自動車の場合、ガソリンに相当するのは、って言うと、電池。
二次電池です。
いわゆる、充電式の電池ですね。
今、もっとも優れているのは、リチウムイオン電池。
携帯電話などに使われているやつです。
じゃあ、リチウムイオン電池がどのくらいのパワー密度か、と言うと、
1000[W/kg]ぐらい。
ガソリンと変わりません。
あとの効率やらなにやら考えれば、電気自動車が速いのは、あったりまえなんですよ。
詳しくは、ずっと前に書いたこの記事を参照。
http://blog.suzukiyutaka.com/archives/2005/07/post_64.html
さて、何でこんなことを書いているのか、と言うと、
http://blog.suzukiyutaka.com/archives/2005/07/post_62.html
にも書いたように、大学の役割、と言うものについて、もっと考えてもらいたい、と思ったからなんですね。
何度も引用しますけど、大学の役割は、
「この受賞を契機にして、産業に役立つといったものではない、見返りのない基礎研究が、もっと推し進められたらと思う」
ノーベル物理学賞の小柴昌俊博士のこのコメントが全てだと思っています。
私は。
大学が、企業よりもずっとレベルの低い応用研究しかできないようでは、ほんとに10年後の日本が、ものづくりで世界の頂点にいつづける、なんてことはできないと思うのですよ。
ま、大学も大変でしょうけど。
2007年問題とか。
(注:2007年には、18歳人口が、大学の定員を下回る見込み)
頑張ってもらいたいと同時に、政策も少し考えてもらいたいものです。
他に、すばらしい研究をしている大学はいくらでもあるんですから。
投稿者 suzuki : 2006年08月05日 03:49
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